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究極の”硬水と軟水”の飲み方 ~長年、水の研究に勤しんだ東京医科歯科大学の名誉教授が提唱する水の飲み方の結論~

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私たちの身近に存在している”水”。

この”水”の研究を長年行ってきた藤田紘一郎教授(東京医科歯科大学)の提唱する究極の”硬水と軟水”の飲み方について紹介します。

 

人間の体は、成人男性で約60%、成人女性で約55%が水でできています。

さらに、その水は体内で重要な役割を担っています。

例えば、血液やリンパ液となり体の隅々へ栄養を運んだり、老廃物を排出したり。

 

そのため、健康を維持する上で、水は重要なファクターとなっています。

飲料水の飲み方・選び方によって病気を予防したり改善することが可能です。

  

”硬水と軟水”の違い

硬水と軟水の違いは一言で言うと、ミネラルの含有量が違います。

ミネラルとは主に、カルシウムやマグネシウムのことです。

 

カルシウムやマグネシウムが多く含まれている水は硬水、あまり含まれていない水は軟水に区分されます。

(※WHO(世界保健機関)の定める基準値は120mg/Lです。これ以上含まれるなら硬水、これ以下なら軟水)

 

このミネラルの含有量の違いによって、ただの水でも大きな違いが生まれます。

例えば、ミネラル豊富な硬水はカルシウムの効果により、脳梗塞心筋梗塞の防止など、健康促進に大いに役立ちます。

一方、ミネラルをあまり含まない軟水は体への負担が少ないため、就寝前や体調不良時の水分摂取に適しています。

 

この硬水と軟水の飲み方について、より詳しく説明していきます。

 

一日に摂取すべき、水分の目安は?

見出しのとおり、人間は1日に2.5L もの水分を排出しています。

(具体的には、尿で1.5L、便で0.1L、汗で0.6L、吐く息に含まれる水分0.3Lで合計2.5Lです。)

これは、基礎代謝によるものですので、プラスαで運動した日にはこれ以上の水分が消費されています。

汗を軽くかいただけですぐに1L程は消費しています。

 

失った分は、その日のうちに摂取するのが、理想になります。

普通の生活をしている場合、食事で1L、体内の脂肪の燃焼によって0.5Lの水分は摂取できています。

そのため残りの1L~2L、汗をかいた日には2.5L程摂取するのが理想になります。

 

飲み方の基本は”こまめにちびちびと”

この飲み方をすれば、新陳代謝が活発に働きます。

 

人間の体は、水不足に対して、敏感に反応します。

体内の水分量の2%が減少すれば、のどが渇くというSOSを発します。

(体重60kgの成人男性の場合、0.72Lで2%)

さらに3%を減るとのどが渇かなくなり、6%減ると脱水症状、20%で命を失います。

そのため、生命維持のため、水不足を感じると新陳代謝が悪くなります。

 

これを防ぐため、こまめな水分補給が重要です。

理想は、30分に一度コップに半分程の水を飲むこと。

 

この時の飲料水のおすすめは、”硬水かアルカリイオン水”です。

以下にメリットをまとめましたので、参考にご自身の求めるメリットと一致している水を選択してください。

 

ちなみに、アルカリイオン水は、厚生労働省が機能水(人為的な処理により、有用な機能を獲得した水)として認可しています。

 

<硬水のメリット>

脳梗塞心筋梗塞、高血圧の予防

・むくみをとる

・便秘解消

 

アルカリイオン水

・慢性疲労の解消

・糖尿病の改善・予防

高脂血症痛風の改善・予防

・肝臓病の改善・予防

 

アルカリイオン水はスーパーでもよく売っている「KIRIN アルカリイオンの水(硬度59mg/L、pH8.8~9.4)」がおすすめです。

 

就寝の前後の水分摂取は必須

人間は睡眠中に0.5L~1Lの汗をかきます。

そのため、血液がドロドロになり、血液がつまり、脳梗塞心筋梗塞のリスクがあがります。

 

実際に、脳梗塞心筋梗塞がよく発生しているのは、夜中か午前4時~8時の間です。

 

そのため、就寝前後にコップに一杯程度の水を飲む習慣を身に着けることは非常によいです。

 

この時のおすすめの飲料水は体に負担をかけない”軟水”です。

特に”アルカリ性の軟水”がおすすめです。

 

健康なときの人間の体液は弱アルカリ性です。(pH7.4程度)

ですが、疲れてくると酸性に傾きます。

 

そのため、就寝前にアルカリ性の軟水を飲むことで、本来の体内環境に戻してあげてください。

睡眠中も新陳代謝がうながされ、体内環境がよくなります。

 

食事中は水を飲んだ方がいいのか?それとも飲まないほうがいいのか?

結論から言うと、食事中は水を飲まないほうがいいです。

食事中に摂取すると、胃酸が薄まり、消化の妨げとなってしまいます。

ですので、できる限り食事中は水の摂取を避けたほうが良いです。

 

一方、藤田先生がおすすめしているのは、食前にコップ一杯の水を飲むことです。

食前の水の摂取は、満腹中枢を刺激し、食欲を抑えてくれます。

つまりダイエット効果が期待できます。

 

究極の”硬水と軟水”の飲み方まとめ

究極の”硬水と軟水”の飲み方をまとめると、まず起床して、アルカリ性の軟水をコップに一杯飲んで、ドロドロになってしまった血液を正常状態に戻します。

日中は、硬水かアルカリイオン水をこまめにちびちびと飲み、新陳代謝を活性化させます。

基本的には、食前にコップ一杯の水を飲み、食べ過ぎを予防します。

そして、就寝前にもう一度アルカリ性の軟水をコップに一杯飲んで、寝る。

 

これが、究極の”硬水と軟水”の飲み方になります。ぜひ、実践してみてください。

 

また、以下に藤田先生おすすめの水をまとめます。

 

アルカリ性の軟水>

・仙人秘水

 

<硬水>

・超硬水マグナ1800

エヴィアン

ヴィッテル

 

参考図書:「万病を防ぐ「水」の飲み方・選び方(著:藤田 紘一郎)」

この記事にまとめた情報以外にも多くの情報がまとめられている本ですので、おすすめです。